2014年02月23日

素っ高値になった商品を買う

22日 東急線沿線 6店舗(ボウズ1店舗)
23日 東武線沿線 4店舗

今週末は比較的苦手な沿線の店舗を巡回しました。結果は
ボウズ1店舗に抑えることはできましたが、そうではないからと言って
収穫がよかったわけではなく、やや苦しい戦績。ただしそんな中からも
大化けするものが出てくるので、定期巡回は欠かせません。
とはいっても、2年ぶりとか前回利用からかなり間隔の空いた店舗も
ありましたが。
今後は、利用間隔のあいた店舗行く場合には、足を運ぶ前に、つぶれていないか
確認しないと無駄足になる可能性がありそうですね。11時開店の店舗に
10時に着いた時に味わう徒労感をはるかにしのぐ徒労感を味わうことになります。


そんな中でいつも買っているのは、今回のエントリーのタイトルに使った
「素っ高値になった商品」です。特に、素っ高値になった直後の商品は
ブックオフの棚に在庫している確率が高いため、そのまま収穫物になります。


私が主力にしている商品は定価(すなわちブックオフでの売値も)が
安いものが多いので、そのことを利用して、AMAZONで素っ高値に
なった商品を目を瞑って買うという手法を取り入れています。
これは、素ッ高値が「品薄」「不適切な値付け」を意味しているので、
その経緯はともあれそれを突こうというものです。
買って失敗しても痛手が少ないので、「数打ちゃ当たる」式に買い、
結果としての成功体験・失敗体験を今後のための経験値として蓄積します。

不良在庫が増える温床でもあるのですが、我々セルサイドが担っている
「価格の発見機能」の役割を最も発揮できる機会が、この
異常値価格の適正価格への是正に関与することであり、転売行為の
数少ない?存在意義の一つではないかと考えています。


素っ高値商品は、基本的には遠からず元の安い価格水準に戻るのですが、
戻るまでの間にその商品に値付けする場合には、その商品の価格に
いくらをつければ「下がるのを待つより今買った方がいいと」と
感じてもらえるるのかを考えることになります。


素っ高値商品を出品する場合、その付け値は素っ高値追随ではいけません。
高い確率で売れないばかりではなく、高値のついた状態で放置されている
ことで、不必要に多くの出品者の目に留まり、競合出品を増やすことにつながります。
売れる値付けをすることは競合をいたずらに増やさないことにつながります。

売り切ることを目指すのであれば、買ってもらえる常識的な値付けを、
値崩れするのを待つのではなく、当初出品時から行うべきです。
いくらをつければ売り切れるかを判断でき実現できればそのことは大きな強みです。


ある商品が素っ高値になる理由はいろいろあります。
一番多いのは何らかの話題により安い出品がすべて買われた場合。
この場合は当然ランキングが高くなっています。
このほか、ランキングは低いままなのにある日突然素っ高値に台頭してくる
場合があります。定点観測していると、この現象は意外に多く具現します。
この理由は、ランキングの決定ロジックの問題か、出品取り下げ等によるの
ではないかと推測しています。


この現象のその後の成り行きですが、一番多いのは時間差なく出品が殺到して
値崩れし、これまで以上に安値に落ちるパターン。このパターンの商品は、
AMAZONでだけ品薄でブックオフ店頭を含む多くの中古市場で在庫が余剰である場合です。
このような商品を高値で売り抜けることはほぼ不可能です。
検索が容易な新書などで多く見受けられる現象です。

次に、長い期間をかけて出品点数が逓増し、それにつれて徐々に価格が
低下していくパターン。この場合は、低下する過程で予想外の価格で買って
もらえる可能性を秘めています。
このパターンの亜流として、ランキングが相当低いことを理由として
出品点数がほとんど増加することなく、高値状態が長期にわたって継続する
パターンがあります。
ランキングが相当低いものには二通りあり、商品の魅力がない場合と、
需要が極端に限定的である場合とがあると思います。
前者の場合は、高値は維持されるが売れもしない、という痛し痒しの状態です。

後者の場合は、素っ高値のまま売れる可能性を秘めています。
どうしてもほしい人が安い出品を見つけられずに泣く泣く買う場合です。

アマゾンマーケットプレイスのマーケットとは市場のことですが、
私設市場のようなものであり出来高基準による分類などありませんので、
取引が活発というわけではない多くの商品については、適正水準の
時価など観測できるはずもなく、立場の弱い側が譲歩して付け値が決まる場合が
多々あると思います。バイサイドの立場が弱い場合に強気で売るのが
素っ高値放置手法です。


以上のように、値付けにはいろいろ工夫の余地があるはずなわけですが、
私がそれを綿密に練っているかというと、ほとんどそのようなことはなく、
一定レンジに決め打っている場合が多いです。この辺りをどの程度丹念に
行えるかどうかは、売り上げをかなり左右するであろうことはわかっているのですが…。
posted by raoya at 21:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕入れの記録
2014年02月16日

閉店ラッシュの予見するもの

11日 東西線沿線 6店舗
12日 通勤経路 1店舗
15日 中央線沿線 3店舗
16日 京王線沿線 5店舗

また大雪になりましたが、15日には、先週同様雪道を歩く距離が最小限になる
ような店を選び午後から出動しました。このような時には、駅直結の
大型ショッピングセンター内の店舗や、アーケード商店街の中にある
店舗が有用です。
関西には駅直結の店舗もあると聞いていますが、関東では、それに準じた
店舗を挙げるのであれば祖師谷大蔵でしょうか。東西の新宿の店舗も
地下街からの直結を売り文句にしていますね。


多摩地区にはブックセンターいとうという古書チェーンがあります。
棚に並ぶ商品の最終ページに鉛筆で価格を表記しているタイプの
老舗チェーンです。

グーグルマップ等を見ればお分かりのとおり、都心の山手線西側で
ブックオフはかなり均等に店舗立地していますが、さらに西に行くと
ブックオフ空白地帯があります。花小金井・武蔵境連雀通り・調布・
稲田堤・分倍河原・国立といった店舗に囲まれる地域です。
このエリアはブックセンターいとうが店舗展開する牙城と重なっており、
「いとうのあるところにブックオフなし」と感じさせる(実際にはそうでも
ありませんが)根拠になっていました。

ブックセンターいとうはかつて兄弟会社であった小規模店舗を中心とする
ブックスーパーいとうと統合し、店舗運営の効率化を図っていたようでしたが、
先般東小金井の大型店舗を閉じたときには衝撃が走りました。そしてこのたび
聖蹟桜ヶ丘の大型店舗も閉鎖の憂き目を見ることになったようです。

本店のある東中野(多摩センターの近辺)に以前行ったときにも、店員が店舗スペースの
縮小について話しているのが耳に入ってきたことがあるので、厳しいのだろうとは思って
いましたが、旗艦店舗を閉じる具体的な動きを目の当たりにすると衝撃があります。
ちなみに、ブックセンターいとうは店舗単位でAMAZONマーケットプレイスにも
出店していますが、清新店という倉庫の住所が記載されている店舗もあります。
今後は、ここやインターネット店が主力になっていくのかもしれません。

ブックオフが次々と店を閉める時代ですから、他のチェーンが店を閉めても
驚くにはあたらないのですが、ブックオフの店舗数が数パーセント減るのと、
ブックセンターいとうが旗艦店や駅から徒歩圏の店舗を次々締めるのとでは、
受ける衝撃の大きさが全く違うことから、急遽記事として衝撃を残して
おこうと思った次第です。

ブックオフの店舗閉鎖は過剰な多店舗展開の見直しとしての効率化の一環では
ありますが、チェーン全体としての在庫供給力が維持できるかどうかが
我々にとっては一大関心事です。店が減っても残っている各店舗の棚が
その分充実してくれていれば一向に構わないのですが、在庫供給力の
減退に合わせて店舗縮小しているのであれば、店舗の魅力回復につながらない
後ろ向きのリストラクチャリングであり、そうではなくあってほしいものと
期待しています。
posted by raoya at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕入れの記録
2014年02月09日

価格の循環性に着目する

8日 山手線 3店舗
9日 中央線 3店舗

8日未明からの大雪は去年の成人式の再来かと思わせましたが、
去年は仕入途中で電車が止まり大変な目に。今年は午前中別件で
出かけており帰路の途上での仕入に。このような時だからこそと
キャリーバッグ携帯で仕入れている人を複数名見かけましたが、
転がして帰るのはきっと大変だったことでしょう。幸い、交通機関の
遮断の影響を受けることなく帰ってくることができました。

9日は都知事選挙の投票を済ませたあと、雪解けの水たまりを避けながら、
駅そば店舗を時間に余裕をもって回りました。
釣果はあまり芳しくありませんでしたが、それよりも痛いのはAMAZONの
売り上げの落ち込みの去年の2月にも増しての厳しさ。大口登録を
解除したくなるような勢いのなさです。


私が仕入れ先を選定するのに、店舗でセールを実施しているかどうかは全く
尺度にしていませんが、つまり、「セールだったら買える」といった類いの
商品を基本的にはレパートリーにしていない、ということです。
セールがあろうがなかろうが買える商品だけを買いますし、売値が
Cであろうがプロパーであろうが買います。買える買えないを決めるのは、
「店頭での売値」ではなく、「本源的な需給」と「タイミング」です。

まあ、最近は、ディスク系以外でも店頭でプレ値のついている商品を
ちらほら見かけますので、そういった場合はプレ値具合との相談になりますが。


「今だから買える商品」については後日書くとして、今日のエントリーでは、
「いつでも買える商品」のレパートリーを持つことについて書きます。


品薄状態が常態化し、常に高値を具現している商品であっても、
需給が不安定化すれば、価格が低落していることがあります。

たとえば、平均して月に1冊売れる商品が月に1冊新たに出品されていれば
自然体の相場は騰落することなく推移することが見込めますが、
セールが集中するなどして同時期に5冊出品されるようなことがあった場合、
供給過剰となり、価格が下落する可能性があります。
しかしながら、セールで5冊刈られたのであれば、その後4か月は
供給市場の源泉である店頭でその商品を見つけづらくなるであろうと同時に、
価格下落ゆえに出品不適格商品と見做され仕入れが控えられることで、
4か月後には以前の価格水準に戻ることが見込まれます。

このような価格下落状態の商品を、単なる低価格商品の中から切り出して
供給過剰による一時的価格下落であると見極めて、しっかりと確保しておく
ことが大変重要です。バーコードリーダーなどを使う、「サーチした瞬間の相場」
だけを見ている人にとって、このような商品は仕入適格商品にはなり得ません。
すなわち、このような商品を多く知っていれば、「棚が枯れている」状態
の店からでも、十分収穫が可能であるということを意味しています。

この行為は、供給過剰の時に流通量を吸い上げて、供給不足の時に放出する行為ですから、
それだけ聞くと悪徳感がない印象です。コメの「食糧管理制度」みたいですね。
これこそまさにスペキュレーターに課された「裁定機能」という役割です。


「いつでも買える商品」は、このようにレパートリー化してしまえば
棚に置いてありさえすれば商品の方から目に飛び込んでくるようになるので
本当にありがたいのですが、当然いずれ買えなくなる時点(寿命)が来ます。
すなわち、重版や電子書籍化などです。

「世紀の相場師ジェシー・リバモア」「バビロンの大富豪」といった
タイトルを記憶している方も多いと思いますが、以前はとんでもない高値が
ついていました。このような重版による中古相場の終焉があることから、
アップデートを続けていないとレパートリーは縮小していきます。
このアップデートの労力をかける気にならない人はこの手法が向いていない
ということになるのでしょうね。
posted by raoya at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕入れの記録
2014年02月02日

コレクター感覚での仕入れ

28日 通勤途上1店舗
1日 総武線5店舗
2日 西武線5店舗

1月は結局多忙につき平日は1回しか仕入ができませんでした。
とはいっても正月休みが長かったおかげで点数的には遜色ない仕上がりに。
1日は、時間的制約から、個人的に苦手としているフランチャイズ&小規模店舗の
消去法的定期巡回で、おおむね想定通りの収量。
2日は、比較的相性のいい店を選んで行ったものの、ちょっと予想外の手応え。
手応えは購入点数で測りがちですが、実際には収益(購入時点では期待収益)で
測るべきなので、そのあたりが手応えと実質の異なるところなのでしょう。


子供のころの趣味の中の一つに切手収集がありました。
親の田舎に行ったときに、いとこにもらった切手アルバムがきっかけ。
週末に、駄菓子屋に行く感覚で、学校のそばにある切手商に友達と行っては
シリーズ切手や記念切手を小遣いで買い足したりしていました。
他に、当時盛んだった通信販売で買ったこともあります。
コレクター用の切手は、額面ではなく稀少性で取引価格が決定していると
いう法則を、そのころから理屈抜きで知っていたことになります。

その後中学生のころは、ビートルズのレコードを収集していました。
アルバムは友人が貸してくれたものをダビングして聴いて満足していた一方で、
自分ではシングル盤や4曲入り33回転のコンパクトアルバムというのを
街のレコード屋で買い集めていました。赤盤の時代の主要曲は大抵コンパクトアルバムに
収録されていて、「のっぽのサリー」「バッドボーイ」など当時イギリスの
オリジナルアルバム未収録曲が収録されているコンパクトアルバムを持っている
ことが自慢でした。
同じ公式発表曲でも収録先によってバージョン違いがあるというのもその収集の中で
気づきました。
その時の気づきはそののち海賊盤収集へとつながっていきます。


と、ややイントロが長くなりましたが、古書収集というのも私の学生時代の
趣味のうちのひとつでした。とはいっても珍しい本を収集するのではなく、
特定の気に入った作家の文庫本を一通り集めたというだけのことです。
揃えることのほかに揃えに「行く」こと自体を楽しんでいたところがあり、
新刊書店だけではなくわざわざ各地の古本屋に行って揃えたりしていたものです。
古本市などには、今よりむしろ頻繁に行っていたくらいです。
書店で取り寄せしてもらって入手するのではなく、自分の足で見つけるということに
意味を見出していました。
ブックオフ仕入を続けられている原動力のひとつは、この「自分の足で見つける」ことに
楽しみを見出していることなのだろうと思っています。

このあたりの要素の帰結として、現在の私の仕入手法に落ち着いているのだと
思いますが、その内容については、徐々にかつ断片的に披露していきたいと
思います。ほかの人が真似する気になるような手法ではないと思いますので、
単なる読み物として受け止めていただければと思っています。
posted by raoya at 17:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕入れの記録